超花火11・3川崎に向けて田中vs宮本、長与vs奈七永の調印式

 10月20日、カルッツかわさきにおきまして超花火11・3川崎大会に向けて、タイトルマッチ2試合の調印式が行われました。これにより爆破王選手権試合〔王者〕田中将斗vs宮本裕向〔挑戦者〕、爆女王選手権試合〔王者〕長与千種vs高橋奈七永〔挑戦者〕が正式決定。なお、爆破王戦に関しては電流爆破バットデスマッチ(ストリートファイト形式)、爆女王戦はノーロープ有刺鉄線&有刺鉄線ボードダブルヘル電流爆破デスマッチで行われることとなりました。


 冒頭、工藤めぐみエクスプロージョンプリンセンスが大仁田厚参戦に関してコメントを発表。

工藤EP 私たちはこの川崎で大仁田さんの散り際を、そういった場を設けたいという発言をさせていただきましたが、私の発言によりまして10月31日に引退マッチを行う大仁田選手、そして関係者の皆様、ファンの皆様に対して誤解を招いた事、チケットの払い戻し、キャンセルなどの部分でご迷惑をおかけしたという事で、その点に関しは超花火を代表し、工藤めぐみがお詫び申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした。
 ただ、11月3日はですね、決定通りこの大会を開催いたした。継承しました爆女王の長与選手のタイトル戦も決定しております。創始者・大仁田さんの血の通った電流爆破ということで大仁田さんにも見届けていただければいいなと思っております。11月3日の新しい門出、新しい電流爆破のスタートとなります。そのもっともふさわしい一戦として田中選手と宮本選手のタイトルマッチが組まれております。

田中 大仁田さんからベルトを取りまして、大仁田さんと言えばFMWなんですが、川崎という地はFMWと切っても切れない縁だと思うし、過去に川崎球場で電流爆破をやらせてもらった時はボクたちのチームが負けているので、川崎の地で2度目の爆破の試合に臨むんですけど、チャンピオンとして初めての防衛戦ということもあって絶対負けれない一戦だと思ってます。試合形式にしてもノーロープじゃない、ロープがあり、バットがある。ボクもロープワーク、ロープの上から飛ぶ。そういう部分ではボクにも得意分野があるし、宮本裕向選手もやっぱり高いところから飛んだり、ロープワークとかすごい技とかボクも知ってるので、お互いノーロープじゃなくロープがあった方がいい条件で闘えるんじゃないかと思います。初の防衛戦になりますけど、必ず防衛して、このベルトの価値を上げ、田中将斗の色に染めていきたいなと思います。

宮本 自分は川崎球場で試合はしたことないんですけど、川崎というところは自分がWMFという団体で練習生の時に先輩方が電流爆破などをやっていたのが一番思い出深いです。自分が若手の頃に先輩方がやってきたこと、いま自分が15年くらい経ってやっとそこに足を踏み入れるということで、ちょっと緊張もしてるんですけど、田中さんはこの間、ゼロワンの後楽園ホールでタイトルマッチやって、世界ヘビーに挑戦して負けました。それから田中さんがオマエとはまたやりたいと、爆破王だって持ってるんだぞと。爆破王を懸けてもいいと、そう言ってもらえて自分はその言葉に甘えて爆破王に挑戦します。本当だったらそんなすぐ、じゃあこのベルト負けたから次はこっちのベルトに挑戦するとかやりたくないし、田中さんに対して自分はベルトを奪って、それが一番田中さんにとっての礼儀だと思ってます。必ずベルトを奪いたいと思います。

――この試合に向けて準備していきたい部分などは?
田中 過去に2度爆破の試合形式じゃないにしろ、ボクは自分ですごい試合を彼としたという自負があるので。この爆破がつくことによって過去2度対戦した時以上の熱狂やら自分に対しても防衛して満足感を得られる試合をしたいなと思います。
宮本 電流爆破ということで過去に広島で大仁田さんと一度電流しゃもじという、しゃもじ爆破を使った形式をやったことがあるんですが、今回、大仁田さんはいなくてベルトを持ってるのが田中さんということでプロレスをより楽しめる相手ですし、自分は本当背水の陣なんで必ずベルトを奪取したいと思います。
――うしろに伝説の川崎球場があるということで思い入れなどは?
田中 やっぱボク、シングルのベルトを初めて取ったのが川崎球場で、今はなくなってしまったんですけど、グラジエーターという選手から取りまして、それからその映像を見たのか、ECWに呼ばれて、今はECWレジェンドとかいろいろ言われたりするようになったので、彼とのこの川崎球場での一戦がなければボクはアメリカに行けてないかもしれないし、レジェンドとかそういうふうにも言われてないと思うので、川崎球場で一番思い出に残ってるのは彼との一戦ですね。
宮本 さっき言ったんですけど、練習生とかデビューしたばかりの頃に冬樹さんの追悼興行というのが川崎球場でおこなわれ、その時セコンドについて、いろいろ歴史があったんだなと。これからボクらが川崎球場で歴史を作っていくのかなと思った矢先に、この会場でおこなわれることはなくなったので。最後の見届けた人間としてそれをまた歴史を作っていきたいなと思ってます。


続いて爆女王の調印式へ。

工藤 爆女王、待ちに待った爆女王が始まります。私はこの超花火にかかわるようになってからずっとこの爆女王を目指して頑張ってまいりました。そして長与選手というまさに大仁田選手からの爆破を引き継ぐ、継承するもっともふさわしい選手として長与選手が現れたことによって私のその思いはますます強くなりました。時間はかかりましたが、ベルトを前にしてこの調印式ができること、本当に心から嬉しく思っています。ここから爆女王を動かしていくのはここにいる選手の皆さんだと思っています。大きな期待をかけています。ぜひ新しい爆女王を作っていってもらいたいと思っています。

長与 本日はお忙しい中この調印式におこしいただきありがとうございます。この川崎というのはFMWさん、田中選手、工藤選手、色んな方が思い出があると思うんですが、自分は全日本女子プロレスの長い長い巡業から沖縄までわたりまして最終戦がここ川崎、旧体育館、この場所だったんですけど、そのときにジャガー横田、デビルまさみたいクラッシュギャルズという試合で、真夏の暑い中に40分以上を超す、形式としては3本勝負の試合をおこなったんですけど、そこからげんがいいのか、自分たちは世に出してもらえるチャンスをいただけました。本当に全日本女子プロレスはこの体育館で本当に成長できた団体だと思います。そこに自分たち所属できて、またここに帰ってくるのがあまりにも不思議でしかたありません。これは必然だと考えました。と、同時にですね、対戦相手に、爆女王となると、なかなか対戦相手で手をあげるひとがいなかったのは本当にわかっております。と、同時に工藤EPもすごく頭を悩ませたことだと思います。それがなんといまやSEAdLINNNGのやんちゃな大将・高橋奈七永とですね、自分が試合をするとは思いませんでした。
 伝えたいことはいっぱいあります。それは言葉ではなく、あのリングで、有刺鉄線で張り巡られた、そこに電流と爆風がついてる中でですね、彼女が今までやったことがない、見たことがない、体感したことがないことをですね、私は伝えていくことがまず第一の自分の義務だと思っています。使命だと思っております。
 今でも爆破は怖くないかというと怖いです。しかし、意外とですね、神の領域というか、まったく違う景色をですね、見れる。そこにお客様が歓喜する。それこそ最高のプロレスの在り方のひとつなんじゃないかなと感じております。
 同じようにですね、このベルトも赤いベルトです。全日本女子プロレス、WWWAの最高峰のベルトも赤いベルトでした。自分も一度巻きました。そして最後に巻いたのが、きっと私の記憶の中では右隣にいる高橋奈七永が、全日本女子プロレスの最後の赤いベルトを巻いた人間だと自分の中では思っております。この赤いベルトを懸けて闘います。
 しかしこの中にはFMW時にコンバット豊田と工藤めぐみが初めて電流爆破マッチをやった、それからのたくさんの思いが詰まってます。願いも詰まってます。そしてこれからの行く末もこれに詰まってます。ですから、これとともにですね、彼女に、高橋奈七永に自分が教えられること、伝えたいこと、たくさんリング上で教えて、伝えていければなと思っております。
 実際は自分は現役のバリバリの選手ではございません。本来でしたらば彩羽匠も電流爆破マッチ、経験させていただいておりますので、本当だったらば、彩羽匠がメチャクチャ動ける選手ですので、そっちのほうもいいのかなと思ったんですけど、私はこのベルトに選ばれた人間だと思っておりますので、一生懸命、がんばりたいと思います。
 前回の博多で工藤EPに直談判しました。あなたが一番最初に邪道姫、爆破のリングに上がった時には4面がロープじゃない有刺鉄線でしたと。その爆破の中に突っ込んでいきました。それをまず爆女王でも継承させてくださいと。
 許可は下りました。4面にするかあるいは2面にするか。しかしそれだけでは物足りずワイヤーボードを下に置いて一切の逃げ場がないような、そのワイヤーボードさえも爆破をつけるよう、すさまじいものを要求しております。きっと自分と奈七永だったらできます。ですから、おもいっきり自分たちが闘ったあとに工藤EP、泣かしたいと思います。ドラマを作り上げたいと思います。ここからがスタートです。一度飛び込んでくれれば、もう高橋も爆女王を目指す仲間だと思っております。どうぞよろしくお願いします。

奈七永 SEAdLINNNG高橋奈七永です。今回初めて電流爆破というものに挑戦することになりまして、正直、自分で電流爆破ってものがどういうものなのかっていうことを考えられていませんでした。でもこの試合が発表されて多くの人に「電流爆破やるんだって? 大丈夫?」と声をかけていただきました。すごくたくさんの方に声をかけていただきました。それでじわじわと実感してきた部分もありますし、そして今、こういう場、初めて立ちまして、長与さんがおっしゃられたこと、工藤めぐみEPがおっしゃられたことを聞いて、次元を超えた大きさを痛感します。若い時の自分だったらふざけんな、こんなもん全部ぶっ壊してやるって言ったと思うんですけど、この大会のタイトルである、川崎伝説、伝説っていうものは自分の力だけではどうすることもできないと思うんですけど、高橋奈七永の伝説を作り上げていくためにも長与千種という伝説の選手から教われるものは全部教わって、盗めるものは全部盗んで、そして今の時代に昇華していく役目を自分が務めさせていただきたいと思います。この川崎という地で私は初めて念願の全日本女子プロレスの赤いベルト、WWWA世界シングルのベルトを巻きました。そういう思い出の地です。そして最後の全女のチャンピオンです。この誇りは消えることはありません。今の時代にどれだけのものを残せるか、自分自身、いつも闘ってます。難しいことを考えるのは得意じゃないけど、11月3日、自分の中の衝動をリングで表すだけです。よろしくお願いします。

工藤EP 当初長与選手の方から4面電流爆破というお話をいただいておりましたが、先ほどさらにその上をいく、ワンランク上をいく最強のデスマッチ形式になりました。名称はノーロープ有刺鉄線&有刺鉄線ボードダブルヘル電流爆破デスマッチ。こちらで決定しております。初めての電流爆破のリングに立つ高橋奈七永選手にとっては高い恐怖に満ちたリングになってると思いますが、この2人なら最高の爆女王の試合を見せてくれると思っています。ぜひこちらに期待していただきたいと思います。

――この試合形式について。
奈七永 名前が怖いなって思いました。ダブルヘルって…ダブルの地獄ですよね。地獄にはいきたくないので、天国にいきたいと思います。

長与 ダブルヘルって怖いですよね。確かに怖いです。奈七永はさっき天国へ行きたいと言ってましたが、ひょっとしたら2人とも地獄に足を取られるかもしれません。ただ、試合はいつも思うんですけど、どの試合でもワクワク感がないといけないと思うんですよね。それが怖さであってもちょっとしたワクワク感がないとお客様も一体となってみていただけないんじゃないかという気もありますので、この試合でどちらが最後立ってるのか、どちらがどうなってるかわからないですが、ここからですよ。スタートですから。もしかしたらまた次、もしかしたら違う地獄があるかもしれません。でもそれだけのびしろがあるということで楽しみにしていただければと思います。

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